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病児保育の病状管理

病児保育は名の通り病気のお子様をお預かりしています。配属されている保育士の方は病気毎に気を付けなければいけないPointを理解し、保育の中で食事や排泄、活動などを調整し援助を行っています。

看護師は病気の経過や状態の変化をあらかじめ予測し適宜観察し援助内容を見立てます。

この2つの業種のコンビネーションこそが通常の園等と違う点であり、病児保育を利用されるお子様の安全と安楽を保つために必要な機能であると思います。

今年は全国外来小児科学会にてこのコンビネーションのために必要な情報共有手段である「保育連絡票」の工夫を発表しました。内容は病気毎に違う観察点をあらかじめ記録に盛り込み家庭に帰っても継続できるように「子どもが病気の間どのように過ごせたらいいか」も目標として作った物です。

この記録、クリニカルパスという技法を用いております。ご興味のある方は資料提供いたしますのでスタッフへお声掛け下さい。

2022年10月06日

日本外来小児科学会に参加をしました。.

コロナ禍で昨年は中止となった学会ですが、今年は現地参加する予定でしたが緊急事態宣言が再度発令されたため、現地には、行けませんでした。

今年はオンラインで2日間参加しました。講演やワークショップなど、どの内容も日々の業務で役立つ内容ばかりでとても勉強になりました。医療は日進月歩であり、学会や研修などに参加することで、日々変わる医療の様々なことについて最新の情報や知識、技術を知ることは、本当に医療従事者にとって大事だということをあらためて感じました。今回は、様々な内容を聞くことができましたが、その中の一部をご紹介したいと思います。

 ~補完食について~
 補完食という言葉は、聞き慣れないかもしれませんが、WHOが離乳食に代わる言葉として提唱している言葉です。
 学会のお話で衝撃を受けたのは・・・・
お粥のカロリーがとても低いことです!!
10倍粥は、100gで36kcalしかありませんでした。だいたい、離乳食が始まる6か月から8か月の間に必要な摂取カロリーは、600~650kcalと言われていますので、本当に必要なカロリーをとるには、薄いお粥では、必要摂取カロリーを摂れなくなくなるので、スプーンを傾けても落ちない硬さが一番良いとのことでした。
 私も10倍粥を必死に作っていたので本当に衝撃を受けました。
補完食(離乳食)の悩みは、子育てを行う中で誰も通る道ではないでしょうか?
また、悩みは様々ですし、お子様一人一人成長の進み方も違うため、育児書と同じようにとはいかないのが現実です。
私自身も離乳食は、特に一人目はこれでよいのか?と悩んだり、離乳食の雑誌を買ってその通りに作っても全く食べてくれずに落ち込んだり、アレルギーを過剰に心配してしまったり、離乳食を作るのに手間をかけすぎて時間がかかりすぎて四苦八苦していたのを思い出します。しかし、今回の学会に参加し、やはり一番大事なのは、親も子どももお互い楽しく食事をすること。また、正しい知識を持つことで、心配や不安が減り、補完食(離乳食)が苦ではなく、楽しい時間となるとともに、子どもの成長を楽しむ時間となると感じました。もう私自身は、子どもたちの離乳食の時期にタイムスリップしてやり直すことはできませんが、もし、自分の子どもの小さいときにこの学会の内容を聞いていればもう少し肩の力を抜いて、気楽に、楽しく、子どもとの食事の時間を過ごせたのではないかと感じた内容でした。

学会で紹介されていましたが、佐久医師会の補完食リーフレットや神奈川県小児保健協会のホームページを参考にしてみてください。
 また、当院の9か月健診に来院された方には、離乳食で困っていることがないか、一人一人お声をおかけさせていただいております。
健診以外で来院された方もお気軽に離乳食について何かわからないことがあればぜひご相談ください。親御さんの悩みを一緒に解決し、また寄り添い、楽しく補完食(離乳食)を進めていけるお手伝いができたらいいなと思っております。

2021年10月19日

病児保育での看護師の取り組み①

クリニカルパスの考え方を流用し、記録を作っています。

まずは、利用児の病態的なフローを明確にするために、症状や疾患別の対応チャートの作成を行いました。
対応チャートには、各専門職の役割と介入内容を分かりやすく記載しています。
病児保育の中でそれぞれが専門性を十分に発揮し、チームで協働して病児保育を行えるよう取り組んでいます。
【対応チャートの用紙を使用するメリット】
①経験の異なる病児保育士でも全員が同じ視点で対応を行うことができます。
②保育士・看護師・医師の役割が明確となり、お互いの専門性を活かすことができます。

2021年08月06日

病児保育での看護師の役割について考える

4月より病児保育室の看護師1年生でスタートし、先輩看護師に指導、助言をいただきながら、病児保育室での看護師の役割について色々模索しています。
病児保育室では、看護師は病状の観察を行い、今の状態についてどうかを判断し、保育士と一緒に対応について考えたり、医師へ報告などを行います。
 看護師は、看護技術の一番最初に学校で習うことが【観察】であり、観察力がとても大切なのですが、病児保育では、初めてこられるお子様や他院で通院され、病児だけの利用のお子様もいらっしゃいます。いつもの状態を知らないことが多いです。そのため、いつもの状態から比べどうか?ということがなかなか判断できないのが現状です。そのため、親御さんから聞いた内容やその時の状態からどうかを判断することが必要なので、その時その時の子どもの変化をしっかり観察することが大切だと思っています。
子どもの少しの変化を見逃さないように、また、気づけるよう観察するよう心がけています。そして、子どもたちが病児で過ごした後は、家庭(生活の場)へと戻っていきます。そのため、家庭へ戻られてからもお子様が安心して楽にすごせることが大切だと考えています。そのため、なるべく保護者の皆さまに、お家でどのようなことに気をつけていただいたり、どのように過ごしてもらったらよいかを伝えることができたらいいなと思っています。直接、伝えられないこともありますが、なるべく連絡票の看護師コメント欄に記載していますので参考にしていただけらと思っています。
(^^♪

2021年04月20日

私自身の病児保育に対するイメージの変化

最初はネガティブな気持ちが強かったのですが、
子どもを病児保育に迎えに行くと、なぜかいつも「楽しかったよ。またお熱の保育園行きたい。」という子どもの声。
そして、私自身も保育士さんや看護師さんに「今日もお疲れ様」「いつも大変だね」など声をかけてもらい、なぜか安心して預けて仕事に行くことができるようになりました。子育てに正解はないので、何が正しいとか何が間違いとかはありません。でも私の中では、その経験の中で、病児保育=かわいそうではないんだ。そして預けてまで働くことが悪いことではないんだ。という固定観念がその時になくなったような気がします。
今は、こうしてお子様を預かる立場となりましたが、
親御さんには、¨安心して預けることができる場¨¨仕事中は、あそこなら任せて大丈夫と思ってもらえる場¨
お子様には、¨安全に安心して過ごせる場¨を提供できたらいいなと思っています。そしてもっともっと社会の中でも病児保育が定着し、女性が社会進出し、両立がしやすい社会となってくれればいいなと願います。

2021年02月22日

昔話・・子育てと仕事の両立・・・葛藤の日々・・・・

病棟で働いていたころは、毎日時間に追われる日々でした 汗。
仕事では、座る時間もなく、ケアや処置、点滴、オペの送り迎え、委員会の仕事、研修、勉強会などなど、、、本当に忙しい病棟でした。その中での子どもの熱・・・
休みたくても休めない・・・・誰にも見てもらう人がいない、どうしよう・・・。
その時に初めて子育てと仕事の両立って難しいなと壁にぶつかりました。
そして、
その時にいつも思うこと・・・
¨子どもが熱の時ぐらいそばで看病してあげたい ¨
¨なぜ自分の子どもが大変な時に自分は、仕事をしているんだろう¨
¨病気の時ぐらい家でみてあげたらいいのに・・・病児に預けるなんてかわいそう・・・と社会の目が気になる¨
¨仕事も中途半端で任せて帰らないといけないので、最後まで責任をもってしたくてもできず割り切って働くって難しい、看護師なのに割り切っていいのか?¨
¨子どもの熱の時もみれないって私はいったい何をしているんだろう¨という気持ちと戦っていました。そんな気持ちで日々働いていたように思います。


次回続く!

2021年02月08日

ブログ管理人変更し4月より入職しました看護師です。

ずっと新人の頃から病棟で働いていたのですが、子育てとの両立を考え、二星クリニックにお世話になることになりました。子育ての両立もですが、小児看護や病児保育の看護をしたいという思いも決断した理由の一つです。(^^♪
これから少しづつ病院からクリニックへの転職をしたことでの思いや経験したこと、日々のことなどについて記載できたらいいなと思います。
どうぞよろしくお願いします。

2021年01月22日

マスクのお願い

病児保育を利用される方で2歳以上の方はマスク着用にて保育させていただきます。

マスク持参していただきますよう宜しくお願いいたします。

2020年12月03日

保育士さんをご紹介下さい

保育士さんを募集しております。

病児保育でゆっくりと少数のお子様に関わる保育をしてみませんか?

お近くの方で保育士としてのお仕事をしていた方にどうぞ紹介して下さい。

詳細はこちらから

どうぞよろしくお願いいたします。

2020年09月14日

見学会のお知らせ

病児保育室をもっと知って頂こうと見学会を企画しております

8月15日10:00~12:00 13:00~16:00

30分交替で入れ替わり、病児保育室の施設等を保育士・看護師が紹介致します。

秋からの感染症シーズン到来前に、お子様・ご家族で一度どのようなところか遊びに来てみませんか?

 

WEB予約システムから予約受付中。予約の中で”病児保育室見学会”でご希望の時間をえらんで頂けます。

 

2020年07月30日

ミルク・食事に関するお願い

ミルク・離乳食・アレルギー食はご持参下さい。ミルクは味が変わると飲めない子が多く、離乳食も日頃の慣れた味を好みます。アレルギー食は個別対応が難しいためご理解のほどよろしくお願いします。

2020年02月24日

事前登録に関するお願い

事前登録を2/25より開始致します。

お手数とは存じますが3月まではクリニック受付にて診療時間に受付けます。

ダウンロードにてプリントアウトして記入の上お持ち下さい。一般の診療の方でこの季節は非常に混み合い感染症の問題からもご家庭で記載してお持ち頂くことをお勧めしお願いします。

2020年02月11日

サイトをオープンしました。

令和2年1月から開始しました医療法人社団 慈慧克会 二星こどもクリニックはこの度病児保育室かけっこを開設することになりました。

神戸市委託事業の病児保育室としては阪急沿線では初めてとなります。

詳細は各ページをご覧下さい。

理事長 二星あゆみ

2020年02月01日